せっかく公務員になったのに残業が多くてストレスが尋常じゃない。
公務員は仕事が楽というのはウソだったのか・・・
このように、時間的余裕を求めて民間企業から公務員に転職したのにツライ思いをしてる人ってたくさんいますよね。
私の勤めている市役所でも、上司からキャパオーバーの仕事をふられてストレスを抱えている職員が少なくありません。
それに比べて私のようにマイペースで働いている職員もいる。
同じ部署にもかかわらず、この差って一体何かご存知ですか?
結論から言いますと、公務員(主に市役所や都道府県庁などの自治体)の世界では真面目な人、そしてデキる人ほどより多くの仕事を任されて激務になります。
一方、与えられたことだけを最低限やるという志(こころざし)の低い職員は過度な仕事をふられないので、マイペースで働けるという二極化が起こりがちなんです。
本文では、
- 出世を望まない代わりに楽に毎日働きたい
- 激務から逃れマイペースで働きたい
について解説しています。
今日からさっそく取り入れることのできることらかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
公務員は真面目な人ほど損をする
公務員の世界というのは、ほんとうに真面目な人が損をするんです。
「え!?公務員って真面目な人ばっかなんじゃないの?みんな損してるの?」
たしかに公務員というのは真面目な人が大半です。
そもそも真面目な人でなければ、難関である公務員試験を突破するのは難しいですからね。
しかし、公務員の世界を知っている人は分かるかと思いますが、その公務員の中でも数年も経てば真面目な人と不真面目な人に分かれるんです。
あなたはこの話を知っていますか?
アリの中には一生懸命働くアリが1/3、普通のアリが1/3、不真面目なアリが1/3がいるという話。
面白いのは、働きもののアリばかりをセレクトしても3者に分かれ、逆に不真面目なアリばかりを集めてもその1/3は一生懸命働くようになるという結果になるそうです。
これと全く同じことが公務員の中でも起こります。
一見みんな真面目に働いていると思われている公務員ですが、実際に一生懸命働いているのは1/3程度で、1/3は普通に仕事をこなし、残る1/3は・・・言うまでもないですよね(苦笑)
これは私が勤めている市役所だけに限らず、全ての自治体で起こっていることなんです。
10年以上市役所職員として働いてきて思うのは、「公務員の世界は真面目にやっても馬鹿をみる」ということ!
あなたが仕事でストレスを抱えているのは、あなたの真面目すぎる性格が原因になっている可能性があります。
だから少しは肩の力を抜くのと同時に、手を抜くことも覚えてみてくださいね。
▶︎今の自分が社会においてどのくらいの価値があるか調べてみたい方へ
公務員の仕事はやってもやらなくても給料は同じ
これは断言できますが、公務員の仕事はやってもやらなくても給料は同じ!
なぜこのようなことが起きるかと言いますと、その最大の原因は公務員特有の「年功序列」が採用されているからです。
知っての通り、公務員の世界は絵に描いたような「年功序列」です。
度重なる遅刻、欠勤、犯罪などを起こさない限りは毎年基本給が7000~8000円ほど増えていき、地域手当10%前後の政令指定都市だと年収のキャリアハイは1000万円に限りなく近づきます。
逆に、一生懸命身を粉にして働いたとしても、昇給幅は同じ7000~8000円なんです。
まさに「やってもやらなくても給料は同じ」ということが起こるわけです。
営業職のように、頑張って売ったら売っただけ自分の給料が上がる!という仕事であればモチベーションを上げる材料にもなりますが、公務員の仕事は利潤を追求するものではありません。
なので、職員間で優劣をつけて評価をするのが難しいんです。
もしあなたがどうしても出世したいのなら止めませんが、
- 出世はさほど望んでいない
- 役職、地位よりも時間の余裕が欲しい
という思いがあるなら、真面目に仕事をしたり、八方美人に振舞って敵を作らないよう気を配る毎日をやめてみましょう。
どのみち役所の出世の席は少ないですし、どうせ出世できたとしても給料的にはストレスの対価としてはコスパが悪いですからね。
適当に働いてキャリアハイの年収が1000万円弱、もしくは仕事に飲みにストレスを抱え、やっと出世して年収1200万円。
あなたならどちらを選びますか?
「200万円程度しか変わらないなら楽な方がいい!」と思えるならマイペースに働いて気楽に過ごす方が幸せかもしれませんよ!
実は多い!精神的に病んでいる公務員
公務員の世界というのは年功序列からも分かるように、ある意味での体育会系的な上下関係が色濃くあります。
若いうちは給料が少ないことで有名な公務員ですが、実は給料が安いだけでなく仕事量も多いんです。
このような縦社会は民間企業も似たようなものだと思いますが、公務員が特殊なのは暇なくせに上司が仕事を手伝わないことです。
「楽な人はより楽に、忙しい人はより忙しく」といった、ウソのような本当のことが現場では起きているんです。
そして、市役所や都道府県庁には「真面目な人、デキる人に仕事をさせる」という風潮があります。
言い換えると、「やる気がない、仕事がデキない人」は仕事をふられないんです。
なので、キャパオーバーの仕事をふられて消耗したくないなら、あまりテキパキと仕事をこなすさまを見せないようにする必要があります。
こういうズルさになんとも思わない人は悩みやうつとは無縁なのですが、根が真面目な人というのはついつい頑張りすぎて精神的に病んでしまう人が多いんです。
だって忙しい自分にはガンガン仕事持ってくるくせに、暇そうにしてる人には仕事ふらないんだから、そりゃ病んでしまいますよね。
自分だけが損をしない5つの働き方
頑張らない働き方をすることで損をしない生き方ができます。
そのような働き方ができるようになるにはどうすればいいのか、その処世術について紹介していきますね!
1.真面目に頑張りすぎない
まず最初にお伝えしたいのが「頑張らないで働く」ということです。
きっと真面目なあなたはいつも100%の力で仕事をこなしてしまっていると思うんです。
なのに周りはと言うと、のんびりマイペースでダラダラ仕事をしてる・・・
デキない、そしてやる気がない人をあなたのレベルにまで上げさせるのは不可能なので、あなたがその人たちのレベルまで下がってみてはどうでしょうか?
役所は頑張っても報われない・・・という事実にあなた自身も薄々気づいているはずです。
公務員の仕事というのは利潤を追求しませんし、厳しいノルマだってありません。
元も子もないことを言うようですが、頑張って仕事をしてもそれは所詮あなたの自己満足なんです。
普段頑張りすぎているあなたは多少手を抜いたくらいで丁度いいんです。
手を抜いたからといって、先輩や上司からの評価を気にしなくても大丈夫。
仕事がデキるといった評価を得ても、ますます忙しくなるだけですからね。
2.言いたいことはハッキリ言う
納得のいかない事、こうしたい、ああしたいという意見はハッキリ言うようにしましょう。
言いたいことを言えないでガマンを続けていると精神衛生上よくありません。
働いていると理不尽なことで上司から怒られて、落ち込んでしまう・・・なんてことよくありますよね。
そんな時は多少勇気がいりますが、あまりに納得いかない場合や理不尽なときは自分の意見をいって反論しましょう。
攻撃してくる人というのは弱い人、抵抗しない人を選んでガミガミ言ってくるんです。
おとなしいと思っていたあなたが反論してきたら、これからは攻撃してこなくなるものです。
もちろんミスしたりといったように、あなたに非がある場合は忠告を聞かなければいけませんが、理不尽に自分にだけ仕事を集中させるようなことには断固として反対しましょう!
そうするだけでストレスは大きく減らせますよ。
3.若いうちの間だけだと辛抱する
「給料が安い」「仕事が忙しい」といった辛い時期というのは誰にでもあります。
しかし、今のツライ日々は退職までずっと続くわけではありません。
その部署に配属されて1年間過ごせば仕事や環境に慣れてきますし、3年もいればあなたがその部署で1番の経験者になるので発言もしやすくなり、環境はガラッと変わります。
というのも、異動して新しくやって来ると良くも悪くも周りがあなたに注目しています。
なので、他の人がやっても注意されない、スルーされることでも怒られるなんてことってよくあることなんです。
2年目になれば周囲の目はまた新しく人事異動で来た人に向けられるため、そういった理不尽なことも減ってきます。
周りから監視されてるような息苦しい時期は一時的なものです。
もうすこしの辛抱だ!と思いながらただ時間が過ぎるのを待ちましょう。
4.めんどくさい先輩、上司から距離を置く
やたらこき使ってくる先輩や上司がいる場合は、なるべく近づかないようにしましょう。
小さな自治体、狭い部署だと物理的に距離を取ることは難しいかもしれませんが、距離を取るのは職場内だけではありません。
そのような上司がいる飲みの席には極力参加しない、飲みに行ったとしても近寄らない。
そういったことに気をつけるだけで、あなたに降りかかるストレスを減らすことができます。
5.我慢の限界のときは上司に相談してみよう
もしあなたが仕事量の多さに耐えきれず、精神的にもキツくなってきたら迷わず上司に相談しましょう。
公務員の中でもうつ病は深刻な問題になっており、精神的に参ってる人には割り振る仕事の量を減らすなど、何かしらの対処をしてくれます。
私が実際に見てきた対処法でいうと、
- 病気休暇で長期療養
- 年度の途中でも人事異動
- 極力仕事量を減らす
などの対処が取られていました。
公務員は年度内の人事異動は絶対にないと思っていたので、そこまでして対処してくれるのかと驚いたものです。
このように、相談してみると色々と対処をしてもらえるので、1人で悩んでないでまずは上司に相談してみましょう。
承認欲求は仕事以外で満たせばいい
ここまでお話してきたように、公務員の世界というのは真面目に働いただけ損をします。
100%の力で仕事をしている職員と、ダラダラしてる職員が同じ給料ですからね。
仕事を頑張るだけでも疲れやストレスはたまるのに、そんな不真面目な人を横目で見ていたらウンザリするし病んでしまいますから注意が必要です!
頑張ったところで自己満足な部分が多いので、あなたも精神的にパンクしてしまう前に、
- 頑張りすぎない
- 手を抜くことを覚える
- 自分の言いたいことはハッキリ言う
といったことができるようになりましょう!
そうすることでストレスを減らすことができますし、他の人の仕事を尻拭いするために毎月何十時間も残業しなくても済むようになりますよ。
「でも手を抜いたりしたら上司に怒られるんじゃないの・・・?」と思うかもしれませんが、怒られたところで給料は変わりません。
それに一度、二度注意されても改めない頑固さを見せておけば、あなたに理不尽な量の仕事をふってくることもしなくなります。
何事も最初が肝心!
自分を守るためにもズルさと勇気を持ちましょう。
でも社会人たるもの、「何かしら人から評価されたい」という思いがあるのも分かります。
そんな人は別の分野で活躍してみてはどうでしょうか?
趣味の世界で結果を出すも良し、人から感謝されたいならボランティアをやってみるのもいいでしょう。
ちなみに私は趣味で作曲やテニスをしています。
作曲ではコンクールで入賞したり、テニスの大会で勝って昇級したりと、そういったところで私は「誰かから認められたい」といった承認欲求を満たしています。
このブログなんかもその1つですね。
主に公務員試験をこれから受ける人たちに向けて発信していますが、「このブログを読んで参考にして公務員試験に合格しました!」という声が届くと「人の役に立てた!」という喜びがあります。
ぜひ公務員の方は仕事だけじゃなく、プライベートの分野で承認欲求を満たせる活動を何か始めてみることをおすすめします。
試しにあなたの現在の価値を測ってみませんか?
自分が今公務員の世界から飛び出して民間企業で働くとしたら、一体どれくらいの価値があるんだろう?
そういったことを思ったことってないですか?
私は誰からも感謝されない公務員の仕事を10年以上続けているので、ふとした瞬間にそのように思うことがあります。
頑張っても頑張らなくても給料は一緒だし、この先やるべきことだけやってれば勝手に給料は上がっていく。
頑張らなくても済むので気楽と言えば気楽ですが、面白みがない社会人生活だといってしまえばそれまでです。
養っていく家族もいるので、いまさら公務員を辞めて民間企業に転職するといった気はさらさらありませんが、自分の価値を測ってみたいと思いこちらのサイトで測ってみました。
自分の市場価値は、MIIDAS(ミイダス)というサイトで無料で測ることができるんです。
▶︎今の自分が社会においてどのくらいの価値があるか調べてみたい方へ
あなたが今社会に出たら企業からどのような評価をされるのか・・・
興味がある方は無料ですのでぜひやってみてください。
以外な結果が出るかもそれませんよ(笑)
そして市場価値を測ると同時に、今のあなたの経歴からオファーしてくれる会社が何社あるかも瞬時に表示してくれます。
無料登録をすれば、それがどの企業なのか具体的に社名も表示されますので、話のネタついでに見てみましょう!
あっと驚く大企業からオファーがあったらむちゃくちゃ嬉しいですよね!
▶︎今の自分にオファーしてくれる企業があるかどうか調べてみたい方へ
まとめ
- 真面目に頑張りすぎない
- 言いたいことはハッキリ言う
- 若いうちの間だけだと辛抱する
- めんどくさい先輩、上司から距離を置く
- 我慢の限界のときは上司に相談してみよう
真面目な公務員が、「自分だけが損をしない5つの働き方」についてまとめてみました。
せっかく公務員になったのに、民間企業時代と変わらないほどの激務とストレス・・・!
そして最終的に病んでしまっては何のために努力して公務員になったのか分からないですよね?
公務員の世界は「真面目な人」そして「優秀な人」にだけ仕事が集中するといったことが当たり前になっています。
しんどくても頑張れる人はいいですが、そのような状況に病んでしまった人を何人も私は見てきました。
頑張って働いたところでいい加減な奴と給料は一緒!
そう考えると真面目に働くのがばかばかしくなりますよね?
一生懸命働いて病んでしまわないためにも、肩の力を抜いて時には手を抜くことも覚えてみましょう!
そうすることで、あなたの精神状態は今よりも落ち着いたものになるはずです。
▶︎今の自分が社会においてどのくらいの価値があるか調べてみたい方へ