「公務員って毎日定時で帰ってるんでしょ?」
「公務員って世間のイメージ通り、ノルマがないからぶっちゃけ仕事ラクなんでしょ?」
公務員として働いていると、こういった質問をリアルでもネットでもよくいただきます。
というわけで、
本文では、
公務員の仕事が楽って本当なの?
について解説しています。
世の中の多くの人が「公務員=楽してる」と思っていますが、それが本当なのかどうかを知りたい方は本記事を最後まで読んでみてくださいね。
市役所で働く公務員の仕事とは
多くの方にとって、「公務員の仕事=市役所の窓口業務」といったイメージしかないと思いますが、実はそういった仕事をしてる職員は市役所で働く職員のごく一部なんです。
では、あなたは市役所で働く公務員がどんな仕事をしているかご存知ですか?
市役所で働く公務員の仕事を大きく3つに分けると以下の通り。
- 市民向けの仕事を行う人
- 公務員のための仕事を行う人
- 施設、インフラの維持管理をする人
①:市民向けの仕事を行う人
先ほど触れた、「窓口で働く職員」がこちらですね。
保険・年金課、市民課といったように、部課は様々ありますが、市民とのやりとりを行う仕事こそ「公務員の仕事」といった感じですよね。
ちなみに消防士や救急救命士といった消防所に勤める職員もジャンル分けすると、こちらに該当します。
②:公務員のための仕事を行う人
「公務員のための仕事をしている職員」というとピンと来ないかもしれませんが、実はこの仕事をしている職員数は多いんです。
たとえば、公務員の残業代の計算をしたり、有給休暇(年休)や特別休暇の申請を処理したり、課長に決済を取るといった業務ですね。
ほかにも職員の福利厚生のための業務だったり、対職員の業務って意外と市役所の中にはたくさんあるんです。
ちなみに、公務員の出世コースである「総務課」に配属される人は、主に公務員のための仕事をしています。
総務課に配属される人は出世コースに乗っているということについては、以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてくださいね。
③:施設、インフラの維持管理をする人
道路や下水管・上水管、また市営のテニスコートやプールの維持管理をするのも公務員の仕事です。
具体的にいうと維持管理は指定管理者制度といって、民間企業に委託してやってもらい、施設の老朽化による補修などの判断や発注などを行うのが公務員の仕事です。
また最近では民間と共同して、カフェや遊び場などを立ち上げるプロジェクトなどをやっている自治体もありますが、だいたいは市民サービス、主にインフラの維持管理、その為の決裁を取る業務を行ってます。
ちなみに、公務員はどこの部署も定時に帰れるといったわけではないのですが、実際に残業をしたらどれくらいの残業代が支給されるかについては、以下の記事で解説しています。
単純作業の仕事は地味にキツイ
民間企業で働いてる人も大なり小なりそうかと思いますが、公務員の仕事ほど単純作業の繰り返しで日々代わり映えがないものはありません。
公務員、とくに市役所や都道府県庁といった自治体では、3年くらいのペースで人事異動があるのですが、イチから仕事を覚えると言っても半年もすれば要領を得ます。
残り2年半はただただ退屈な日々との格闘です。
ご存知の通り、公務員の仕事は利益を追求するものではありませんし、モノ作りのようなクリエイティブ性もありません。
なので、ぶっちゃけ「仕事の中でやりがいを見つけるのが難しい」といった思いは、公務員なら誰しもが感じていることと思います。
- 休みはしっかり取れる
- 一部の部署以外は激務とはほど遠い仕事量
- ほぼ定時に帰れる
上記の理由から公務員を目指し、待遇などには大抵満足していても、ふと冷静になった時に、
「こんなつまらない仕事をあと何十年もやっていかないといけないのか・・・」とブルーになることも正直に言うとたまにはあります。
人間関係は民間企業よりもストレス大
私は公務員になっておおむね満足しているのですが、人間関係のストレスだけは民間企業にいた時よりも強く感じています。
公務員が人間関係にストレスを感じていると聞くと、
- 市民のクレーム
- 業者とのやり取り
上記あたりの理由がストレスの原因だと思う方もいると思いますが、人間関係のストレスは同僚や上司との間に発生します。
公務員は残業もそれほど無く、ほぼ定時に帰れているので和気あいあいとしていると思っている方もいるかもですが・・・実際は真逆だったりします。
仕事量の少ない部署では暇な代わりに誰かの粗探したり、あからさまな派閥みたいなのがあったりけっこう陰湿な感じです。
民間企業だとみんな仕事に忙しいので人に構ってる暇などありませんが、公務員は人間関係がネチネチしていたり、やたら群れたがる人が多いのが特徴。
群れるだけなら無害なのですが、一匹狼的な人を村八分にしようとしたりする輩もいます。
こういうのって実は公務員あるあるなんです。
ちなみに、公務員の職場にいる嫌な人については以下の記事で解説していますので、合わせて読んでみてくださいね。
公務員の仕事は思ってたよりも楽じゃない
ここまで公務員の仕事に対してネガティブな情報ばかりですが・・・
人間関係がわずらわしい一面があるほかに、部署によっては民間企業以上に激務なところもあります。
記事の前半で少し触れた総務課ですが、ここでは主に下記の仕事をしています。
- 自治体の企画・立案
- 予算の作成
これらの仕事をしている人はとにかく激務で、日付が変わるまで帰れないなんてことも普通にあります。
総務課に配属された人たちは、「こんなにバリバリ働くために公務員になった訳じゃないのに・・・」と嘆いている人も少なくありません。
昔に比べて、公務員に求められるクオリティの増加
団塊の世代あたりの時代では、「公務員<民間企業」という時代だったので、恐れずに書くと「無能な人ほど公務員になる時代」と思われていたのは事実です。
当たり前の話ですがバブルの時代は景気が最高潮に良かったので、給料の安い公務員になるメリットなんて何もないですよね。
なので、公務員に対しては「無能な奴らが働いてるんだから仕方ない」と、ある程度市民サービスの質の悪さは目をつむっていてくれていた時代でもあります。
それが今ではどうでしょう。
公務員バッシング全盛の時代で、ただでさえ公務員へのねたみ・やっかみがある世の中です。
仕事ぶりが少し悪いだけですぐにクレームが来ます。
なので、20~30年前と比べて公務員の仕事量・難易度・求められるクオリティは年々増加しており、給料の対価が下がっているのは間違いありません。
クレーマーだけでなく同僚にも気を使いながら働き、少しメンタルの弱い職員は精神的に病んでしまうケースも年々増えてきているような気がします。
ちなみに、「公務員はオワコン」とよくネットでは見かけますが、それについての話は以下で解説していますので、合わせて読んでみてくださいね。
公務員は手放しに楽と言えないが良い事もある
ここまで包み隠さずに公務員の仕事が楽なのかどうかについてお話してきました。
「公務員の仕事って意外にめんどくさそうだな・・・」と本記事を読んで感じた方もいるかもですが、そんなにビビらなくてもOKです。
お金をもらう以上、ある程度のストレスやしんどさは切り離せないですし、民間企業のゴリゴリの仕事量や残業、ノルマや利益追求のストレスに比べたら屁みたいなものです。
それに、民間企業ではありえなかった良い面も公務員にはたくさんあります。
- 給料やボーナスの安定
- 身分の保証
- 定年までクビにならない
- 有給休暇を使える
- 部署にもよるが、残業は月に20時間くらい
上記のことって、ぶっちゃけ民間企業ではどれもありえないですよね?
なので、公務員は民間企業に比べてまだまだ高待遇なのは間違いないですね。
ちなみに、公務員になれば定時に帰宅して時間を有意義に使える可能性が圧倒的に高いのですが、それについては以下の記事で解説しています。
まとめ
- 公務員の仕事は単純作業が多いため人によっては苦痛
- ラクと言えばラクだが退屈な日々との格闘
- 仕事内容のストレスよりも対人関係のストレスが大きい
- 同僚やクレーマーからのストレスがけっこうしんどい
- 昔ほど公務員の仕事は楽じゃない(とは言え、民間に比べたら楽勝)
- ストレスはあるけど時間的余裕でリフレッシュできる
公務員の仕事って楽?それとも実は忙しい?の本当の話をバラします!のまとめでした。
「イメージと違ってけっこう公務員の仕事って大変なんだな」と思っていただけたら幸いです。
完全に思い違いで、公務員にせっかくなったはいいけどストレスですぐ辞めてしまう、なんて事になったらもったいないですからね。
もしこれから公務員になろうと考えている方の、少しでも参考になりましたら幸いです。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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