今回はみんな大好き「お金」にまつわる話です。
「給料が安定してるから公務員になりたい」という人は世の中にはたくさんいると思いますが、公務員の給料って実際どれくらいなのかご存知ですか?
「公務員は若いうちは給料が少ない」
「出世してもさほど給料は変わらない」
という話を耳にすることもあると思いますが、本当のところはどうなのか。
本文では、
・地方公務員の給料・ボーナス・年収
・出世(昇給)するのはいつか?
について解説しています。
地方公務員のリアルガチな給料についての話をどうぞ。
地方公務員の給料
公務員の給料を公開しているブログはどれも「総務省のデータ」を元にしていますが、当ブログでは実際の給料表に基づいたリアルな給料を公開していきますね。
地方公務員の月額基本給
ここで記載するケースは、大卒で政令指定都市に新卒で行政職として入庁した場合の給料をサンプルとして掲載しています。
大卒23歳から40歳までの給料は以下の通り。
年齢 | 基本給 |
---|---|
23歳 | 16万2,300円 |
24歳 | 17万0,500円 |
25歳 | 17万8,400円 |
26歳 | 18万5,500円 |
27歳 | 19万1,700円 |
28歳 | 21万4,200円 |
29歳 | 22万0,500円 |
30歳 | 22万7,400円 |
31歳 | 23万4,100円 |
32歳 | 23万9,800円 |
33歳 | 26万5,000円 |
34歳 | 27万0,600円 |
35歳 | 27万7,900円 |
36歳 | 28万5,500円 |
37歳 | 29万2,900円 |
38歳 | 30万0,300円 |
39歳 | 30万7,300円 |
40歳 | 33万5,500円 |
ちなみにこの数字は「基本給」なので、これに加えて各種手当が加算されます。
公務員の地域手当
公務員の給料は、先ほど紹介した「月額基本給」と「地域手当」を合わせたものになります。
地域手当というのは、都会と田舎による物価の違いや民間企業の給料との格差を是正するものです。
ザックリ説明すると、都会と田舎の公務員が同じ給料だと物価が違うから不公平でしょ?都会の方が生活にお金かかるんだから、その分給料たくさんあげるよ!という感じ。
ちなみに、地域手当については以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて読んでみてくださいね。
地方公務員の各種手当
基本給とは別に加算される手当は以下の通りです。
- 地域手当:最大で基本給の20%(東京都特別区)が支給される。地域手当がゼロの市町村もある
- 時間外勤務手当:いわゆる残業代。平均すると月に15~30時間の人が一般的
- 通勤手当:交通費のこと。職場まで2km未満の場合はゼロ
- 住居手当:家賃補助のこと。自治体によりますが、だいたい最大で25000円前後
- 扶養手当:自治体によって金額にバラつきあり。配偶者は6500~9500円、子供は8500~10000円くらい
地域手当
先ほど紹介した地域手当ですが、東京都特別区が全国で最高の20%が支給されます。
仮に基本給が20万円だとすると地域手当(20%)は4万円なので、合わせて24万円が給料となります。
この場合手取りは19~20万円といった感じですね。
時間外勤務手当
公務員の世界では残業代のことを時間外勤務手当といいます。略して「時間外」なんて呼ばれます。
時間外手当って時給にするとどれくらい?と気になっている人にザックリ紹介すると、20代の頃はだいたい時給1500円くらいですね。
だいたい月に15~30時間の残業が一般的ですが、この場合の時間外勤務手当は以下の感じです。
1500円×20時間=30,000円(手取り24,000円)
ちなみに、公務員の時間外手当(残業代)の単価や、サービス残業の有無については、以下の記事で解説していますので、合わせて読んでみてください。
通勤手当
電車やバスなどの交通機関を利用する場合、定期代をそのまま支給されます。
車やバイク、自転車の場合は、距離に応じて支給される金額が変わってきます。
ちなみに家から職場まで6~10kmの場合、通勤手当は5500円ほどになります。
ちなみに、公務員が電車、自家用車、自転車で通勤した場合、いくら通勤手当がもらえるかについては、以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてください。
住居手当
賃貸に住む場合、その家賃の価格に応じて補助が出ます。
自治体によって金額のバラつきがありますが、上限でだいたい2.5~3万円くらいです。
ちなみに5万円程度の賃貸物件に住めば、上限の2.5~3万円が支給されます。
ちなみに、以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてください。
扶養手当
家族があなたの扶養に入ってる場合、扶養手当が支給されます。
こちらも自治体によって金額のバラつきがありますが、配偶者が6500~9500円、子供は8500~10000円が一般的です。
ちなみに最近では扶養手当の支給プラス、節税対策にもなることから両親を扶養に入れるケースも増えてきています。
ちなみに、結婚した時や子供が生まれた時など、公務員は扶養手当がいくらもらえるかについての詳しい話は以下の記事で解説していますので、合わせて読んでみてください。
地方公務員のボーナス
ごく稀に年3回(6月、12月、3月)に分けてボーナスが支給される自治体もありますが、基本的には夏(6月30日)と冬(12月10日)に支給されます。
ちなみに2018年度のボーナスは4.45ヶ月分でした。
基本給が20万円で、地域手当が10%の自治体に勤めていた場合、
22万円×4.45ヶ月=97.9万円
約98万円となります。
公務員は大企業に比べるとボーナスが低い傾向にありますね。
ちなみに年齢ごとのリアルなボーナスの額は以下の通り。
地方公務員の年収
公務員は若いうちは給料(年収)が低いと評判ですが、実際はどうなのか見ていきましょう。
大卒新人、地方公務員の年収
ちなみに大卒で政令指定都市に入庁した新人の年収のモデルケースは以下の通りです。
- 大卒で政令指定都市に入庁した新人
- 地域手当10%
- 毎月20時間の残業
- 通勤手当は5500円
- 賃貸で一人暮らし
- 独身のため扶養手当はゼロ
基本給 | 16万3,000円 |
---|---|
地域手当 | 16,300円 |
時間外勤務手当 | 30,000円 |
通勤手当 | 5,500円 |
住居手当 | 25,000円 |
扶養手当 | 0円 |
ボーナス | 79万7,885円 |
年収 | 365万4,000円 |
実際にはもう少し時間外勤務が多かったりして年収は多いと思いますが、だいたい新入職員1年目の年収はこれくらいです。
地方公務員の各年代ごとの年収
ではついでに各年代ごとの年収のモデルケースも掲載しておきます。
- 28歳(6年目)で2級に昇格(最初の出世)
- 30歳で結婚(配偶者が扶養入り)
- 32歳で第一子誕生(子供1人扶養入り)
- 34歳で第二子誕生(子供2人扶養入り)
- 40歳で4級に昇格(主任への出世)
表を見たら一目瞭然ですが、20代のうちは給料が低めですよね。
逆に、そこを乗り越えたら順調に年収は増えていき、まさに「年功序列」を体現した感じです。
ちなみに公務員は課長まで出世すると年収1000万円、部長だと年収は約1200万円、局長まで行けば1500万円近くまで到達できます。
部長や局長となると、その席が少ないためほとんどの人がなることができませんが、年収1500万円と聞くと夢がありますね。
ちなみに、公務員が出世するために必要なことなどについては、以下の記事で解説していますので合わせて読んでみてください。
公務員の退職金
結論から言いますと、公務員の退職金は最大で59.28ヶ月分と決められています。
最大でというのは、在職期間に応じて支給される量が変わってきます。
ちなみに、公務員の退職金のあらゆるケースについては、下記の記事で解説していますので、合わせて読んでみてくださいね。
公務員の生涯年収
一昔前はサラリーマンの生涯年収は3億円なんて言われていましたが、公務員の生涯年収はどれくらいかご存知ですか?
ちなみに、公務員の生涯年収については以下の記事で紹介しています。
公務員が年収を増やす方法
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以下の記事を読んで、ぜひ公務員とブログ運営の二足のわらじで年収を増やしましょう!
さいごに
以上、地方公務員(20代から40代前半)の給料・ボーナス・年収のリアルな額についての話でした。
地方公務員の給料は「地域手当」の多い少ないによってだいぶ変わってきます。
特別区と地域手当ゼロの自治体を比べると年収が20%近く変わってきますからね。
なので、少しでも給料の多いところで働きたいたいなら、地域手当の多い自治体で働くことをオススメします。
また、都道府県庁と市役所(政令指定都市)を比べると、市役所の方が給料が高い傾向がありますので、どちらか迷っているなら政令指定都市で働く方がいいのかなと。
では長くなりましたが、これで公務員の給料の話は終わりです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!