できるだけ簡単に公務員になれる方法を知りたいんだけど・・・!
公務員試験に採用されやすい職種、もしくはこれから大学に進むのに公務員を目指すのに有利な学科ってあるの?
そんな疑問を持ったことがある人も多いのではないでしょうか。
結論を言いますと、公務員になりやすい職種は土木の施工管理(現場監督)。そしてあまり知られていませんが、公務員を目指すのに有利な学科というものもあるんです。
本文では、
- 公務員になりやすいのは土木経験者
- 公務員試験に有利な学科
について詳しく解説しています。
私はというと土木に全く興味がないにも関わらず、親の勧めで大学は工学部土木工学科に進みました。
大学時代、友人に恵まれてとても楽しい大学4年間を過ごせたので満足はしていますが、土木工学の勉強は全然面白くなかったし、1ミリも興味が持てませんでした。
それほどまでに土木を愛していなかった私ですが、「土木を学んでて良かった」「親の言うこともたまには聞いてみとくもんだな」と思った時がありました。
それは公務員試験に合格した時です。
もくじ
進む若者の建設業界離れ
近年、建設業界において若者の土建離れが進んでいます。
もはや若者の○○離れは車離れや恋愛離れどころじゃないんですね。
ついには特定の業種にまで若者離れが深刻な問題になっています。
おそらく車や恋愛離れ以上に、建設業界の若者離れは深刻な問題となっています。
というのも、私たちの親世代は土建業界が最も羽振りが良く、ある意味バブルを象徴する業界だったので、
会社のお金で飲み食いはもちろん、ゴルフだって下請けの接待で行くから自腹で行くなんて事はなかった時代です。
なので、上の世代ほど建築業界に良いイメージがあるんですよね。
それだけのうま味があるから、キツイ仕事ではあるけど昔は離職率が低かったんです。
しかし、今はしんどいばかりで良いことが何も無いから若者が離れており、実際に私も1年すらもちませんでした。
なので、建築関係の企業が人手不足で困っているだけでなく、大人気職業である公務員の仕事ですら土木の仕事は人手が足りないという状況になっています。
したがって公務員試験を受けるにあたり、都道府県、もしくは市町村の土木職は圧倒的に競争相手が少ないので公務員になるには狙い目の試験となっております。
ちなみに、私が土木の施工管理の仕事を辛くて辞めたことについては、以下の記事でくわしく紹介しています。
市役所の土木専門職の競争相手の少なさは異常
乱暴な言い方すると、市役所の窓口業務って誰でも出来るんです。
その理由は以下の通りです。
- 世間の人から窓口の仕事は誰でも出来ると思われている
-
→したがって行政職の採用試験に受験者が殺到する
-
→倍率が上がる
- →競争が激化して合格を勝ち取るのが難しくなる
ということが現実に起きています。
しかし土木の専門職となると、専門の知識や経験がないと採用されないのではないかと思われているからか、志願者の数が圧倒的に少ないという現象が起きています。
市役所の土木の専門職の仕事をやっていくとなると、
- 図面が読めなければならない
- CADが使えなければならない
- 資格を持っていなければならない
- 大学で土木や建築学科を卒業していなくてはならない
と、考える人がたくさんいます。
なので、多くの人が土木職を敬遠することにより、受験者数が少なくなるという状況が起きています。
土木学科卒を卒業すると公務員になりやすい
大学時代の友人で、現在公務員として働いているのが私を含め4人いますが、その全てが土木工学科卒です。
仲の良い友人の半数が公務員なので優秀な集団と思う人もいるかもしれませんが、私の通ってた大学は特別偏差値が高いといったわけではありません。
分かりやすく言うと、いわゆるMARCHに及ばないぐらいの偏差値です。
※ ちなみにMARCHとは、M明治大学、A青山学院大学、R立教大学、C中央大学、H法政大学の総称です。
では、普通クラスの大学出身なのにどうしてそんなに公務員率が高いんだ?と思った人のために、公務員になるための秘訣を紹介します。
その秘訣とは、誰でも情報を察知して上手くやれば公務員になれるということです。
公務員試験というのは情報戦とも言われることがあります。
勉強する努力ももちろん大切ですが、「有益な情報をどれだけ敏感にキャッチできるか」といったアンテナの感度も重要になってきます。
ちなみに、有益な情報というのは以下の2点です。
- 希望する職種以外の採用人数はどうなっているか
- 志願者数が少ないのはどの職種か
これらの情報をしっかり調べていくと、だいたいどこの自治体でも土木の志願者が少ない事に気がつくと思います。
ちなみに、これから建築業界に進もうと考えている人に読んでもらいたい記事を下に貼っておきますので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。
実際に土木専門職がどれくらい倍率が低いのか体験談を聞いてみた
私は土木の仕事は二度とやりたくなかったので、土木職ではない職種で市役所に採用されました。
しかし、私の友人2人は土木の専門職でそれぞれ別の市役所で採用され、今現在も働いております。
今日は彼らに来てもらい、その時の試験の倍率などの話を聞いてみたいと思います。
では次に、3年前くらいに田舎の市町村で土木職として公務員になった友人の話を聞いてみたいと思います。
これって嘘のようで本当の話なんです。
私の友人2人の体験談から、いかに土木の専門職の競争相手が少なく、公務員になりやすいかがわかってもらえたかと思います。
ちなみに、受験者が少なすぎて受験者が全員合格したことについては、以下の記事で紹介していますので合わせて読んでみてくださいね。
土木工学科で学んだ知識が公務員試験で役に立つ
私が今現在働いている政令指定都市の2次試験で行われたのは面接と論文でして、論文のテーマは「市政においてあなたのできる事」でした。
今思うとけっこう書きにくいテーマのように思えるんですが、土木と関わり合いの強い「インフラ整備」という観点で書くとスラスラと書けます。
インフラとはインフラストラクチャーの略で、
簡単に言うと市民の生活の基盤となるもの。
例えば、道路・水道・下水道・鉄道・ダム・トンネルなどの建造物や、
学校・公園・病院などの公共の物、現代ではインターネットや携帯電話の回線などもインフラとして含まれます。
次に、合格したけど辞退した別の某政令指定都市の2次試験は集団討論でした。
テーマは「市民サービスについて公務員の出来ること」でして、4,5人で討論、意見し合うという形式の試験でした。
こちらでも「インフラの整備を行う事で市民の生活が豊かになる」というような切り口で、他者と差別化を図り無事に合格することが出来ました。
上水配管、下水配管、道路工事などのインフラと市民サービスは切っても切れない関係性ですからね。
一見、大学で習ったりした知識ってあまり面接とかで使えないように思いますが、このように土木を学んだ知識は面接時に上手く使えますので、土木工学を学んだ方はぜひとも活かしてみてください。
ちなみに、土木を学んでいたり、施工管理の仕事をしている人ほど公務員になるべきでして、そのような方が公務員になる方法は以下の記事で解説しています。
土木工学科出身じゃなくても土木職を受けれる市町村ってあるの?
ここまでの話を聞いて、「土木学科出てないし自分はダメだなぁ。やっぱ楽に公務員になるのは無理か・・・」と諦めたあなた!
あきらめないでっ!!(真矢みき風)
土木学科卒業者、現在土木関係の仕事に従事している人以外でも受けることができる市町村はあります。
「経験者じゃなくても受けれるって言ったって、土木の専門職となると必要最低限の知識がいるんじゃないの?」と思った人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、図面が読めなければいけない、CADが使えないといけない、資格を持ってないといけない、と難しく考えて一歩を踏み出さないのはナンセンスです。
そもそも大学で学んだことなんて即戦力で働くには到底浅い知識ですし、市役所に入ってしまえば素人でも何とかなるものです。
仮に土木職で入ってみたものの、「どうしても仕事が自分に合わない」のであれば、1年後に異動願いを出して配置換えしてもらうという裏技だってあります。
なので、あれこれ難しく考えずに、まずは公務員になることを最優先に考えてみてはどうでしょうか。
ちなみに、私が土木の施工管理の仕事を辞めて、公務員に転職したことで給料がアップした話は以下の記事で紹介しています。
土木と縁がない人が土木職を受けるときに準備しておいて欲しいこと
土木学科を卒業していない人が公務員試験で土木職を受ける時に、準備しておいて欲しい事が1つだけあります。
それは以下です。
面接で「なぜ土木と縁がないのに土木職を受けたのか?」と聞かれた時にしっかりとした理由を前もって用意しておくこと。
回答に悩む人はさきほど私が言ったように、インフラを絡めて答えてみてはどうでしょうか?
「橋や道路、水道管や下水管だってこれからどんどん耐用年数を超えて整備していかない時代がすぐそこまで来ています。」
「そういったインフラの維持管理は公務員の仕事であるため、インフラ整備に携わって市民の皆様に貢献する仕事に魅力を感じるようになったから」という事をそれらしく答えれば大丈夫です。
土木職の採用試験は毎年行われないことも
土木職は退職者が出た際、その減った分だけ採用するといった市町村がほとんどです。
そもそも市役所に土木の専門職の職員は少ないので、一般行政職のように毎年一定数の採用があるというわけではありません。
いろんな自治体の採用試験にアンテナを張っておいて、本命の試験だけに関わらず倍率の低そうな試験があればまずは受けてみることをおすすめします。
ちなみに、公務員試験合格の近道である「公務員専門学校」のオススメについては、以下の記事で解説しています。
まとめ
- 市役所の土木の専門職は受験者が少ないので合格しやすい
- 土木の専門知識なんて関係ナシ。受けれるなら受けてみるべし
- 倍率の平均は2倍。市町村によっては希望者全員合格のところも
- 土木工学で学んだ知識は面接で使える
以上、現場監督こそ公務員に!公務員に採用されやすいのは土木学科を卒業した人のまとめでした。
世間的にあまり知られていませんが、人気職業である公務員の中でも土木職だけはなぜか不人気で、採用割れする自治体も少なくありません。
3人募集のところに3人しか受けに来なかったというウソのような本当の話が現実にあるんです。
なので、土木に何かしら縁のある人は、建設会社やゼネコンで残業に追われて消耗するのではなく、公務員になる道もあるということを覚えておいてください。
合格する人がみんなやってる自己分析
社会人から公務員へ転職する方へ
公務員の土木職に採用される方法