いつも当ブログをご覧いただいている方の中で、「ブログの内容を参考にしています!」という嬉しい声がたくさん届くようになって嬉しい限りの赤ずきんです。
そして先日とくに嬉しいことが!
なんと、私のツイッターのフォロワーさんであり、ブログの読者である公務員を目指している方から、市役所に内定(合格)したとの報告をいただきました。
こうやって「赤ずきんさんのブログを参考にしたおかげで短期間で合格できました!」とご連絡いただけるのは本当に嬉しいですし、今後のモチベーションアップにも繋がります。
とまあ、私のことは置いといて、まずは読者様、合格おめでとうございます!
今回ご連絡いただいた読者様は以前銀行で働かれていて、退職を決意して独学で市役所の一般行政職の試験に合格したという経歴なんです。
銀行の激務に消耗してる人って世の中にはたくさんいますよね?
そのような人のために、そして公務員を目指している人のために、今回読者様にご協力いただき、民間企業の退職から公務員合格までの話や、当ブログのどの記事が役に立ったのか、などの話を取材してきました。
読者様とのやりとりを質問形式で掲載していますので、今後の勉強へ活かせることがあれば参考にされて、ヒントになることをどんどん見つけてみてくださいね。
2018年度に公務員試験に合格したという直近の生の声を聞いて、ぜひ今後の勉強に活かしてみてくださいね。
もくじ
銀行を辞めるまでについて
Q1.合格おめでとうございます。内定されたのは市役所の一般行政職ですか?
ありがとうございます。はい、一般行政職です。
Q2.銀行にお勤めされていたとのことですが、差し支えなければどのくらいの規模の銀行だったか教えて下さい。(例:メガバンクや地方銀行)
地方銀行です。
Q3.その銀行には何年お勤めだったのでしょうか?
平成29年4月から30年7月まで勤めました。1年4ヶ月です。
Q4.銀行を辞めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
銀行に勤めていたことで将来についてよく考えるようになりました。このままここで耐える必要があるのか?耐えることで想像した将来を迎えることができるか?など考えるようになりました。
正直、銀行の将来は厳しいと思う面や、仕事自体ものすごく雰囲気が悪く、顧客本位というよりは銀行本意に感じてしまう部分がありました。
以上の理由から、銀行での業務に限界を感じて退職を決意しました。
Q5.銀行を辞めてなぜ公務員になろうと思ったのでしょうか?
大きな転勤が無く特定の地域のために尽力できるということに魅力を感じました。
というのも、経済を中心に盛り上げるというよりは、地域を活性化させる幅広い事業に携わりたいと思うようになったからなんです。
そして、本当にお客様のことを考えているのか?という前職である銀行のビジネスモデルに疑問を持つようになったのも大きな理由でした。
銀行が嫌な気持ちももちろんありましたが、市役所で地域のことを考えて働きたいという気持ちが強かったからです。
Q6.銀行を辞めようと思ったタイミングはいつくらいからですか?
お金はある程度貯まっていたので、辞めても1年くらいは食べていけましたが、今年落ちていたらまた働くことも考えなければいけない状況でした。
また、銀行内で人員削減が進められていく中、同時に公務員として市役所で働きたいという気持ちが固まったタイミング(5月下旬)で辞めることを決意しました。
仕事を辞めたいと考え始めたのは1月頃だったと思います。
Q7.2018年7月で銀行を退職されたとのことですが、公務員試験合格までの間はニート or フリーター?
ニートでした。
バイトもせず、ひたすら勉強に励んでいました。
Q8.仕事を辞めることに不安はありませんでしたか?
不安もありましたが、公務員になる将来を想像して不安な気持ちよりも前向きな気持ちづくりを心がけました。
Q9.仕事を辞める時に公務員試験に合格する自信はありましたか?
一次試験の筆記試験に通れば合格できるのではないか?と思いました。実は当初は来年(2019年度)の合格を目指す気持ちの方が大きかったです。
Q10.銀行の仕事はよく「ブラックだ!」と聞きますが、銀行がブラックなエピソードが何かあれば教えて下さい。
申請しないで休日出勤や残業(いわゆるサービス残業)がよくありました。この点は特に気にしませんでしたが、とにかく雰囲気は最悪でした。
和やかな雰囲気は皆無で、怒鳴られることや、ノルマについてもネチネチ言われるような感じで雰囲気ブラックだと感じていました。
Q11.銀行員時代に資格をたくさん取得されたとのことですが、どのような資格をお持ちか教えてください。
FP3級、FP2級、証券外務員1級、銀行業務検定(税務三級、財務三級、法務三級)、生命保険販売員一般課程、生命保険販売員専門課程、損害保険販売員試験
後ろの三つは正式名称を忘れてしまいましたm(__)m
Q12.その資格を持っていることで、面接の回答に織り交ぜたりして有利に進めることができましたか?(この資格を持ってるから公務員になったあとも役に立てる的な)
特に面接で持っている資格のアピールはしませんでした。というのも、FP(ファイナンシャルプランナー)以外は銀行でしか役に立たないような資格なので(笑)
Q13.公務員に惹かれた魅力は何でしょうか?
仕事内容、転勤がないこと、そして安定というイメージも魅力的でした。銀行はもう落ちていく一方だと感じていましたので。
まず始めにいえることは、「合格する人は決断が早い!」ということですね。
私も新卒で入った会社を1年以内に辞めて公務員試験の勉強に専念したわけですが、こういった行動力ってのちの全ての行動に影響してくる気がしますね。
公務員試験の勉強は独学?それとも公務員専門学校?
Q14.勉強方法は独学 or 公務員専門学校?
勉強は独学で行いました。
Q15.独学を選んだ理由は?
仕事を辞めた翌月である8月から本腰を入れて勉強するつもりだったので、専門学校に行くのではなく、独学で範囲を絞って勉強するべきだと判断したためです。
Q16.独学で勉強することで感じたメリットは?
費用の面でほとんど負担がなかったのでその点がメリットだと思います。
後は自分のペースで勉強ができたのが結果に結びついたと感じでいます。
Q17.独学で感じたデメリットは?
独学は「このやり方でいいのか」という疑問や不安が常にありました。
情報力も大切だと思っていたので、その点でも専門学校と比較して大きく遅れをとると思います。
なので、少しでも情報で負けないためにもネットで多くの情報を取捨選択して活用していました。
読者様は独学で公務員試験に合格したとのことですが、これは協力してくれる人が周りにいるという環境だから成しえた部分が大きいので、公務員試験は誰でも独学でイケる!と勘違いしない方がいいと先に言っておきますね。
読者様がどういった環境で勉強していたのかは、次の章で詳しく説明してくれています。
独学での勉強方法について
Q18.何月から勉強を始めましたか?(銀行に勤めながら勉強を始めた月)
仕事を辞める1ヶ月前である6月から基本的に休日を利用して勉強をしていました。
平日は残業はしなくても仕事関係の勉強会などもありましたので、時間の確保が非常に難しい状況でした。
Q19.最終合格が決まったのは何月でしょうか?
2018年12月初旬です。
Q20.独学での主な勉強方法を教えてください。
友人から3年前のLECの教材を譲ってもらい勉強しました。私が独学での勉強で経済的な負担がなくて済んだのはこのためですね。
また、もう1人の友人からは以下の教材を借りました。
この友人が過去に国家公務員の試験などを受けていて公務員試験に詳しかったんです。
なので、試験までの限られた時間の中ですべての範囲を勉強するのではなく、数的処理、憲法、民法、行政法を重点的に勉強するといいとアドバイスしてくれました。
ミクロ経済、マクロ経済は最後に少し触れることしかできなかったので不安の残る試験でした。 とにかく一次試験はボーダーでもとにかく突破しようという気持ちでしたね。
Q21.教養試験で得意な科目は?
判断推理は好きでした。
Q22.教養試験で苦手な科目は?
自然科学(数学、物理、化学、生物、地学)の分野が苦手でした。
Q23.勉強しない捨て科目はありましたか?
範囲を絞って勉強したので、自然科学(数学、物理、化学、生物、地学)は捨てました。
Q24.専門試験はありましたか?
ありました。
Q25.専門試験の勉強方法は?(これを重点的にやった、これは捨てたなど)
憲法、民法、行政法を重点的にやりました。というのも、一般教養と重なる部分があると友人からアドバイスを受けていたのと、出題数が多いからです。
Q26.仕事を辞めてから1日の勉強時間はどれくらいでしたか?
平均すると11時間程だと思います。
私も公務員試験では捨て科目をいくつか作って、ある程度得点源を絞って勉強していましたが、読者様も同様に捨て科目を作られていたようです。
「あれもこれもやらないと不安・・・!」という気持ちは分からなくもないですが、公務員試験の勉強はとにかく効率よくやらないと時間がいくらあっても足りません。
なので、捨て科目を作って効率的に学習したい!という思いがある方は以下の記事を読んで参考にしてみてくださいね。
独学での面接対策について
Q27.面接対策は何月から行っていましたか?
筆記試験を確実に通るような自信はなかったので、1次試験の合格がわかった10月初旬からの2週間ほどで論述試験と並行しての対策になりました。
Q28.独学で面接対策をするのは不安じゃなかったですか?
面接に苦手意識はありませんでした。ただし、何回か実践をしたいと思っていたので、ジョブカフェを活用して面接対策を行いました。
Q29.独学での面接対策の方法は主にどういった勉強方法でしたでしょうか?
ネットでの検索、面接のノウハウ本の購入、ジョブカフェの活用、過去の就活経験を思い出すことや、その時のノートなどを見返したりしました。
読者様は独学なので、公務員専門学校を利用されている人に比べて圧倒的に面接対策で不利な状況だったはずです。
その不利な部分をどうやって埋めたかというと、面接のノウハウ本の購入、そしてジョブカフェを活用されたとのことです。
試験問題や面接で聞かれたこと
Q30.1次試験での出題された問題や気付くなどがあれば教えてください。
今年の一般教養は時事問題が多かったのと、英語が簡単だったので助けられたと思います。
専門に関しても10科目から8科目選択制だったので、すべてに目を通して多く得点できそうな科目を選びました!。
また、銀行員の時には資格試験を一年で8個受けていたので、その時の知識が役に立った問題がいくつかありました。 勉強も頑張っていましたが、運が良かったと感じる部分があります。
Q31.面接試験で聞かれた質問を覚えているものを可能な限り教えて下さい。
【2次試験の集団面接】
- 今日の自分の身だしなみの点数
- 今日の朝なにをしていたか
- 将来の夢はなんですか?
- 市の政策について
- 最近幸せだったこと
前職で暖かく見送ってもらえたことを述べたら、そんなにいい職場を辞めて、なぜ市役所を受験したのか?と聞かれました。
また、地域行事に参加したことはあるか?あるなら参加したときにどう感じたか?との質問がありました。
【3次(最終)面接】
- 自己PR 2分 事前に伝えられていました。
- そのPR以外になにかPRはあるか?
- あなたを採用するとどんなメリットがあるか?
- 空き家についてどう感じるか?
- 地域行事の課題について
- 過疎地域について今後どう対応すべきか?
- コミュニケーション能力があるなら前職の方が向いているのでは?
- 前職でも転勤したとしても隣県で済み、休日に帰ってくれば十分に地域行事に参加できると思いますが、それでも市役所を受験した理由は?
Q32.面接で話して面接官の方の食いつきがよかった話や、嫌な顔された話などあれば教えてください。
身だしなみの質問で「100点の準備をしてきました。」と答えたのはいい印象を与えられたと思います。(他の方は謙遜していましたが、準備の話なので100点の準備といいました)
地域行事についての質問で、実際にその行事に参加していたので、具体的な回答ができたことは良かったと思います。
Q33.面接官はどんな感じでしたか?(淡々と質問してきた、にこやかに質問してきた、圧迫面接風味だったなど)
4人の面接官でしたが、1人は前職のことなど少し鋭い質問をしてきました。また、他の1名は市の政策についての質問をしてきました。
他の2名は企業の就活のような質問でして、基本的には淡々と質問をする感じでした。
Q34.面接が終わった時に「これはイケた!」と思いましたか?
2次試験のときはその自信がありました。
3次試験は普通に終わった感じで特に手応えも感じませんでした。
2次試験で周りをみて感じたことは、話すのが苦手そうな受験者が多いことです。
Q35.公務員試験の面接で時事ネタは聞かれましたか?
時事ネタは聞かれませんでした。
Q36.公務員試験で論文はありましたか?
ありました。
太陽光発電を普及させるためにはどうするべきか?という内容でした。
読者様は試験を受けた自治体の地域行事に実際に参加されていました。
その結果、面接でのアピール材料に使えたり、実際の体験談から志望動機や公務員になってやりたい事などの回答にうまく使えたようです。
このように、実際に地域行事などに参加するのって簡単そうに見えて実はけっこうハードルが高いんです。
なので実際に行動できる人は一部分ですので、その経験が強みとなり他の受験者との差別化を図ることができるんです。
私が面接官だったとしても、実際に地域行事に参加するという行動力を持った受験生の熱意や行動力というのはプラス材料にしますし、何よりどうせならそのような人と一緒に働きたいと思いますね。
公務員試験の勉強でのメンタル強化方法について
Q37.公務員試験の勉強って孤独だったり不安だったりしませんでしたか?
不安は感じました。来年の合格を目標とするのがメインとはいえ、今年受かるに越したことはないのでプレッシャーはありました。
友人や、前職の同期が応援してくれていたので孤独は感じませんでした。
Q38.不安はどのように解消されてましたか?
不安は歌を聴くことや、あえて得意な科目の過去問を解いて自信をつけるようにしていました。
Q39.試験勉強中のストレス解消法があったら教えて下さい。
音楽を聴くこと、軽いジョギングやトレーニングをしていました。
Q40.勉強のモチベーションが下がったときの対処法(モチベーションアップの方法)を教えてください。
歌を聴いてモチベーションをあげること。
飼いたい犬、やりたいゲーム、乗りたい車の画像や動画を見ました!
公務員試験の勉強というのは大変な労力のため、どうしてもストレスがたまってしまいます。
読者様は音楽を聴いたり、軽い運動をしたりと、非常に上手にストレス解消をされていたということが分かりますね。
公務員試験に向けて勉強を頑張っているあなたも、カラオケ・買い物・スポーツなんでもいいので、上手にストレスを解消する方法を見つけてくださいね。
当ブログで役に立った記事
Q41.当ブログを参考にして短期間で効率良く勉強が出来たとおっしゃって頂きありがとうございます。具体的にどの記事が参考になりましたか?
数的処理の問題の記事が特に役に立ちました。
あとは「既卒VS新卒」という記事、それと「公務員の実態シリーズ」の記事もこれから公務員になるということをイメージして息抜きとして読んでました。
Q42.当ブログを読んで、なるほど!と思ったことはすぐ実践されましたか?
すぐに実践しました。
公務員試験に合格する人というのは総じて「行動に移すのが早い」という長所を持っているような気がします。
あれこれ考えずに、成功した人からおすすめと聞いたものはとりあえず試してみる!
この素直さが面接などで人柄になって現れるのかもしれませんね。
Q43.ちなみに、仕事を辞めてからの1日のだいたいのスケジュールを教えてください。
- 23:30〜7時:就寝
- 8〜12時:勉強
- 12〜13時:昼ごはん
- 13〜15時:勉強
- 16~19時:勉強
- 19〜21時:夕食、風呂
- 21〜23時:勉強
- 23時30:就寝
これから公務員を目指す人に向けて一言
Q44.これから公務員を目指す人に向けて何かアドバイスをお願いします。
自分が頑張る理由は自分が頑張れればそれでいいと思うので、こじつけでもかまわないと思います。とにかく自分が頑張れる理由を見つけることが大切だと思います。
勉強に関しては、私自身すべての範囲を勉強していないのでこれといってアドバイスはできませんが、すべての範囲を勉強していないけど合格できるということは、いかに効率よく要領よく勉強するかが大事だと思います。
そしてなにより、情報を集めて戦うことが大切だと思います。
面接や論述に関しては、友人を通じて市役所試験を受けた人の連絡先を教えてもらって、面接ではなにを聞かれ、論述ではなにが出題されたかを聞きました。
筆記はボーダーでギリギリ通過だったとしても、面接での逆転も十分にあると思います。
私は短い期間でしたが、現役の学生の方や前々から準備している方は公務員試験は本当に長丁場になります。
なので、ただがむしゃらに机に向かうのではなく、息抜きをすること、勉強のスケジュールを立てて効率よく勉強することを心がけるといいと思います。
応援しています。頑張ってください!
Q45.銀行の激務で消耗してる人に向けて何かメッセージをお願いします。
銀行員としての仕事は本当に大変だと思います。
その職場で耐えていくこと、新しい環境を探すこと、選択肢はいくつかあると思います。
しっかりと先を見据えて納得のいく道を選んでください。
銀行員の方は多くの試験を経験しているので、勉強を頑張ることはできると思います。
これからの日々も頑張りすぎずに健闘してください。
応援しています。
さいごに
読者様にインタビューさせていただいて気付いたことは、
- 熱意がある
- 行動力がある
- 素直さがある
ということです。
当ブログの数的処理の問題の記事を見てすぐに、「やってみよう!」というのと「ふーん・・・」で終わるのでは大きな差が出るのは言うまでもありません。
- とりあえず気になったものはやってみる!
- とりあえず気になったものは参加してみる!
本人の努力は当然のこと、この行動力や素直さがあったからこそ公務員試験合格に繋がったのだと思います。
もちろん行動を起こせば全てなにか収穫があるというわけではありませんが、「行動したこと」「体験したこと」というのは、必ずあなたを一回り大きくさせてくれるはずです。
本文を読んで、「よし、自分もやってやるぞ!」と、気合を入れなおす手助けになれば幸いですし、読者様が参考になったとおっしゃってくれた記事を読んで行動に移してくれたら嬉しく思います。
また、さきほども言った「熱意」「行動力」「素直さ」の大切さをしっかりと理解し、これからの行動に活かしてもらえると、あなたの成長をより大きくしてくれるはずです。
最後になりましたが、今回インタビューに応じてくれました読者様(ご本人の意向で匿名にさせていただいております)
合格おめでとうございます。
また、多くの質問に丁寧に答えてくださり、まことにありがとうございました。
合格する人がみんなやってる自己分析
私が自信を持ってオススメする公務員専門学校
学校と両立させながら公務員になりたい大学生へ